物語と拳法が好き@diethyl_ether
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最終話
結局、事件でもなんでもなかったのだろうか。 かつて、皆が"秘密基地"で遊んでいた頃、ロボットの反乱がSF小説にたびたび登場していた頃、僕らはこの"対人恐怖症"とは無縁だった。 そこには只、溢れんばかりの好奇心と、躓くと目に留まる一握りの孤独感があった。 なんの変哲もない一日が過ぎ、僕は僕の―父の?―フランケンシュタインコンプレックスを再確認しただけだった。 当然、僕の行いは人に知られることはなかったし、父は離婚を思いとどまることができたのだ。 やはり、目の前の風景に変化はない。 父はSTM'00を片手に昔のアニメを見ている。 ―・・・を悪者にしちゃいけな・・・― 冬の風が火照った体に心地よい。 空のプラスチックボトルが飛んでいた。 終 PR Comment
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