物語と拳法が好き@diethyl_ether
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伊藤計劃の「虐殺器官」を読みました。
内容も凄まじいのですが、ちょうど自殺願望がぶり返していたときなだけに、その理由と僕の欲深さを自覚する切っ掛けにもなりました。 以下は作品に関係のない、いたって個人的なお話です。 僕が初めて自殺を意識したのは、親友が自殺したときでした。もともとあった自傷癖や、瞬間の美を追求したいという思いも強くなりました。 そして、僕にとって一番重要なのは、しばらくしてから"泣いた"ということです。 中学生の頃、憧れていた同級生がいました。理由は絵であり、文章であり、その真っ直ぐな姿勢でした。 彼女が言ったのです。「泣くのは弱いことだ」と。 意味は書きません。それ以来、僕は泣くのをやめたのです。 親友と書きましたが、一般的な親友関係では決してありませんでした。 ただお互いに深い仲の友人がいなかった、というだけかも知れません。僕にとって一番大切な人に出会う切っ掛けにもなってくれました。 僕が泣いたのは、彼がくれたものに対する自分の無責任さにでした。 彼は僕に、絶対に忘れてはいけない地獄を残してくれました。 僕は変わっていません。 親友にも恋人にも肉親にも求めてばかりです。 けれども二度と同じ感情を持つことはありません。 今度あれば、一番大切な人が死ねば、親友が死ねば後を追います。 そう思える人に出会わせてくれた死でした。 彼は死んだからこそ僕にとって親友になったのです。 なんて自分勝手なんでしょう。 けれどそれが僕です。 軽蔑してください。そして絶対に赦さないでください。 おわり。 PR Comment
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